【とんでもない遺族の話】
葬儀というのは人間の本性が出てしまうもの。
厳かなセレモニーが一瞬にして、修羅場と化す瞬間があります。
私が担当した葬儀で経験した修羅場のひとつをご紹介します。
お別れの儀が終わり、蓋閉めをして出棺の運びへ。
喪主は故人の妻
私が喪主様に確認した次の瞬間!
ペッッッ!!!
喪主様、棺の中のご主人に向かって唾吐いたんすよ!!!
ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!!
でもって、手にしてた花束を棺の中に
ドーン!!!
それまで旦那の死を悼む良い奥さんだっただけに、周りはドン引き!
( ̄□||||!!ガーン
爺いちゃんばあちゃんオロオロ!
(゚-゚;)オロオロ(;゚-゚)
あまりの剣幕に子供大泣き!
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。ビエーン!!
おいらポッカーン・・・
∑( ̄Д ̄;)・・・
っていう引きつったアナウンスも終わらぬうちに、喪主様ひとりでスタスタと火葬棟へ。
守り刀を振り回し、周りのスタッフに叫びながら、慌てて棺を持って喪主様を追っかける展開に!
何故かテンパった坊さんまで、
とか何とか、訳のわからないことを口走りながら、一緒に棺を抱えて走り出す始末。
もう正直「もうどうにでもなれ!!!」って開き直りましたけどね。
後から聞いた話では、生前は散々女性関係で故人に迷惑をかけられていたんだとか・・・
そんな旦那によく尽くすって周囲には評判の奥さんだったらしいのですが、最後の見納めだと思ったら、今まで我慢してきたものが爆発しちゃったんでしょうね。
それにしてもひどい葬儀でしたよ。
思い出すだけで寒気が・・・
故人も故人だけど、遺族も遺族ですよね・・・
送り出す側も送られる側も、最後は気持ちよくいきたいものですが・・・
まぁ、【終わり良ければ総て良し】なんて言いますが、結局人は【生きてきたようにしか死ねない】ものなのですよね。
皆さんもくれぐれもお気を付けくださいね。