とんでもない坊さんの話
先日の葬儀でお勤めいただいたのは、相当うるさい何かとこだわりの強いお寺の住職さんでした。
ご喪家から話は聞いていたのですが、想像以上に細かい。
この手の坊さんは厄介なので、外部から葬儀専用のプロの司会者を手配しようとしたのですが、繁忙期で捕まらず。
渋々僕が司会を勤めたのですが、どうやら進行中に使った言い回しのいくつかが気に食わなかったご様子。
なるべく専門的な用語は使わず、一般的な言い回しの言葉を選んだのですが、そこはあくまでも仏教全体から見た最大公約数的な用語。
厳密に突き詰めれば宗派によっては若干の解釈の違いは出てくる訳です。(あまり細かく説明してしまうとバレてしまう可能性もあるので、詳細は割愛)
言い訳をする訳ではありませんが、言い回しは市販の雛形集から取ったもので、仏式の葬儀自体が形骸化している現状(特に首都圏中枢)では、形式的な文面として、どこの宗派でも一般的に使用されているものです。
しかし今度ばかりは相手が悪かった。
告別式前の打ち合わせで、永遠と通夜の言い回しについて説教される羽目に・・・
(そうだ!その通りだ!)
なんて言える訳もなく・・・
ひたすら謝るしかない。
すると住職が一言。
そんなこんなでイロイロあったけど、無事?式は終了。
オイラこう見えて(どう見えてだよ・・・)真面目なもんで、後日行きましたよ、本屋に。
見つけるのに苦労しましたが、何とか発見。
パラパラ立ち読みしてたら、住職が教えてくれたことが実によくまとまっている。住職が「私の言いたい事が全て簡潔に書いてある」って言ってたのもマンザラ嘘でもないね。
だってこの本・・・
著者は全部あんただからね!
本気でムカついたから、全部買ってやりましたよ!
って買ったんかい!?
まぁこう見えてオイラ真面目なんで!
ってどう見えてだよ・・・
ビジネス坊主にまんまといっぱい食わされた、
とんでもない坊さんの話。