私と喪主様と天国の奥様だけの小さな小さなヒ・ミ・ツ♡

【とんでもない遺族の話】

とんでもない遺族の話(という程のモノでもありませんが・・・)

3人だけの小さな小さな秘密の話。

とある60代中盤の女性の葬儀。

子供はとっくに独立。定年退職後に、夫婦二人、水入らずで余生を楽しんでいた矢先の急死だった。

妻の生前、2人で出かけて撮った写真をアルバムにして残したい、そんな思いからお遊び程度だがPCも習い始めた。

初老の喪主男性
喪主
「六十過ぎの手習いってやつですよ。」

喪主様(夫)は寂しそうに笑いながら、そう呟いた。

葬儀では妻(故人)との思い出の写真を沢山飾りたい。

残された夫の願い。

ドライアイスの交換で自宅を訪れると、ひとりPCに保存してある思い出の写真を印刷する喪主様の姿があった。

初老の喪主男性
喪主
「あっ!違っ、間違った。あっ。。。」

覚えたての機械と格闘する喪主様。

PCとは無縁の生活をしてきた夫が、亡き妻の為にと、一生懸命に彼女との思い出と向き合う。

その寂しくも微笑ましい姿に、こちらの頬も緩む。

初老の喪主男性
喪主
「あっ、ちがっ・・・あー!そうじゃないのよ・・・あっ・・・あっ・・・バカ!」

だいぶ苦戦している様子だ。

初老の喪主男性
喪主
「すいませんねぇ。中途半端に終わらすと、またやり方が分からなくなるもんで。あっ、また間違った!」
 
「お気になさらないでください。」

そう言いながら、プリンターから出てきた写真を手に取って見る。

道端に打ち捨てられたボロボロのソファーと、それをついばむ一羽のカラス。

素敵な思い出写真ですね。自然と心が温かくなる。

って、そんな訳あるかー!!!

初老の喪主男性
喪主
「あっ!ごめんなさい。それ、ウチの裏に不法投棄されてた粗大ごみなんです。証拠写真をと思って・・・葬儀に飾る写真じゃないんです!」

だろうね!

見るに見かねて声をかける。

 
「手伝いましょうか?」
 
喪主
「お願いします!」

喪主様即答。

初老の喪主男性
喪主
「どうもこのパソコンってやつは、こっちがその気じゃなくても、ちょこっとキーに触れるだけで勝手に動いちゃうんですよね〜。まったくもって聞き分けがないと言うか、何と言うか・・・」

でしょうね!

それがパソコンですからね!

ここで1曲。

◆【PCっつうのは♪(どぶろっくバージョン)】
あんたの思いとかどうでも良くって~
PCっつ~のは~(ぴ~ぃ~しぃっつ~のは~)
キーを押されりゃそう動
Ah~団塊世代は~
自分が悪いと認めない~
ただ、相手が悪いと〜
口を尖らせ不貞腐れ〜
Yeah!イェーイ!いぇーい!遺影ー!・・・
シニア・シニア・シニア~自分の考え、絶~対だ~
シニア・シニア・シニア~ 日本を作った、俺た~ち~だ~
シニア・シニア・シニア~ 昔は良かった、回顧録
シニア・シニア・シニア~ 女は黙って着いて来~い
シニア・シニア・シニア ゆとり世代をバカにする〜
(いつもより多めにシニアを連呼しております) 

そんなこんなで、喪主さんが写真を指名 → 私が多少の加工とレイアウト → プリントアウト

完全にそんな流れになってしまったのでありました。

まぁ、ご喪家が喜んでくれれば、何でも良いんですけどね。

ちなみに告別式の日の会話が、ちょっとツボりました。

遺族・親族部屋に喪主様を訪ねると、扉の向こうから喪主様と故人のお姉様の話す声が。

喪服女性
お姉さん
「あの写真すごく良いわね。以前妹からあなたがアルバム作るから、パソコン始めたって聞いた時は、今更何習ってるんだかって主人と話してたんだけど、とっても役に立ったわね。ありがとう。」
初老の喪主男性
喪主
「いや〜失敗だらけで、大分時間と手間食っちゃいましたけどね。ちょこっと葬儀屋さんにも手伝ってもらったんですが、何とか式までに自分の手で形にに出d来て良かったですよー。」

おい!

思いの外、故人のお姉様に褒められて、引っ込みがつかなくなってしまったんでしょうね。

部屋から出て来た喪主様の目にうっすらと浮かぶ涙を見て、大半は私が作りました!なんて、誰にも言う気にはなれませんでした。(もちろんそうでなくても、言いませんが)

それは私と喪主様と、天国の奥様だけのヒミツということで。

お姉さまの会話と共に、私の胸にそっとしまっておきますね。

あっ!

さっそくブログで書いちゃった!!!笑

故人様に心よりの哀悼の意を表して

合掌

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