【とんでもない遺族の話】
何かと持ちの物も、持って帰る物も多いもの。
それだけに忘れ物も多くなります。
火葬後の本膳(食事)も終わり、喪主夫婦が荷物をまとめてご帰宅の準備中。
あれやこれやと葬儀屋が自宅に届ける場合もありますが、今回はご自身でお持ち帰りになるとのこと。
旦那様(喪主)が葬儀屋サイドと今後のことについて話をしている間に、奥様が子供達と一緒に持ち帰る物を車に積み込む。
その後夫婦と私たちで最後の確認。
「忘れ物は無いと思うわ」
「いや、さっそく陰膳忘れてるぞ」
※陰膳は持ち帰る地域と持ち帰らない地域があります。
「あら!ホントだ」
「親父にちゃんと供えてやらなきゃ可哀想だろ」
「そうよね。じゃあ行きましょうか」
「おい、(自宅用の)花忘れてるぞ。持って帰っていいんですよね?」
「もちろんでございます」
「車に積むの忘れちゃったのよ。あなた持って。さぁ行きましょうか。」
「こちら、残った料理もお持ち帰りになられますよね?」
※残った料理は季節や種類、料理屋によって持って帰れる場合と帰れない場合があります。
「そうそう!せっかく頼んで詰めてもらったのに、忘れるところだったわ。さぁ行きましょうか」
「ったくお前は昔っから肝心なところが抜けてるんだから」
「やだ。うっかりしちゃったわ」
「もう大丈夫か?キチンとちゃんと確認しろよ」
「えぇ、もう大丈夫よね」
「じゃあ、行こうか」
ハイハイ、忘れ物の無い様にお願いしますよ。
って・・・
ちょっと待ったー!
遺骨!遺影!位牌!
ってかあんたら花と陰膳何に供える気だったんすか?
何なら花と陰膳なんざどうでもえぇワ!
でも故人様は忘れちゃいかんだろ・・・
【お前は肝心なところが抜けてるんだから】って・・・
旦那様、あんたもね!
チーンm(_ _)m・・・
まぁ、でもご遺族を庇うわけじゃありませんが、意外と故人様って忘れがちですよね・・・
今、【ドキッ!】とした人も多いのでは?www