みんなのお葬式体験談
「死ぬときは舞台の上で!」
「死ぬときはリングの上で死にたい!」
自分が命をかけてやってきたことや、大好きのことをやりながら死にたいという例えでよく使われる言葉ですが、本当にそれができたら幸せですよね。
あなたにとって最も幸せな死に方とは?
会葬者として、とある知人の葬儀に参列しました。
その知人の死因は、いわゆる心臓麻痺だったそうです。
なんと、カラオケで熱唱している最中に突然動きが止まって、そのまま帰らぬ人になったとのこと。歌ってる真っ最中に固まって突然死、というのは、不謹慎ながらなかなかインパクトがあり、参列者ほぼ全員にその話は知れ渡っていました。
そのおかげでしょうか。お葬式なのに式場がとっても明るい!!
友人はもちろん、ご家族や親族の方まで明るい。死因が死因だったせいか、まさしく死ぬ直前まで楽しそうだったそうで、カラオケで同席していた方々は「寂しいけど苦しまずにあんなに楽しそうにあの世に行けるなんて○○が羨ましいわー」と笑い話気味に語っておられました。
私も驚きましたが、一番驚いたのはお坊さんや葬儀屋さんだったに違いありません。彼らは見るからに戸惑っている感があって、なんともいえない不思議な光景でした。
そもそも故人の年齢も年齢でしたが、あんなに穏やかで明るいお葬式は生まれて初めてで、今後二度と体験することもないだろうなと思います。
人が死ぬということは寂しいことですが、中には陽気なお葬式もあるのですね。貴重な体験をさせていただきました。
感想・解説
ピンピン長生き!病気にゃ無縁!死ぬときゃコロッで浄土へエイサー!
高齢者は夢の「ピンコロ人生」を夢見て今日もせっせと。巣鴨地蔵(通称ピンコロ地蔵)に通うわけですね。
これもひとえに、そんな人生は滅多に遅れるものじゃないからですね。
病気とどれくらい縁のあった方なのかは書いていないのでわかりませんが、きっと丈夫で長生きだったんではないでしょうか?
しかも、カラオケ仲間と思しき人たちが参列していることから、大好きな趣味だったのでしょう。
そんなカラオケの途中でフッと逝けるなんて、とっても幸せなことですよね。
ちなみにお祭り型の葬儀は、たま~に経験します。
彼らが戸惑っていたように見えるのは、この手の葬儀は何度経験しても、立ち位置が難しいからですね。まぁ滅多にお目にかかれる訳ではないことは確かですが。
それにしても誰しも憧れる死に方ですね。
私もそうなりたい・・・
そう思うならば、日々の行いに気を付けて、あとは運を天に任せるしかありませんがね。