葬儀は正座!
終わったあとは足のしびれに悶絶し、転倒し、ひたすら耐える。
ふと見ると僧侶まで、阿鼻叫喚の様相・・・
そんな消えつつある日本の古き良き葬儀あるあるの体験談。
祖父の葬式での話です。身近な人が亡くなることは少ないので準備は大変でした。
通夜と告別式のときなんですが、普段正座を長時間することのない私と妹は長いお経に段々足が痺れてきて、立ち上がった途端私たちは産まれたての小鹿のように転んでしまいました。
悲しい葬式は一気に場が和んでしまいました。
祖母から後で聞いたのですが、和尚さんは丁寧にお経を読んでくれたからいつもより長くなってしまったと話してました。
なぜこの日に限ってと思いましたが、亡くなった人のことを想って読んでくれたんだなと分かり、足の痺れは残念だったけど有難かったです。
ちなみに祖母は足が弱く椅子を使ってるので痺れはなかったみたいです。
私や妹のような若い世代は普段正座をすることがないので痺れやすいのですが、椅子以外に足の指をクロスしたまま入れ替えることも軽減に繋がるみたいです。
次はどちらかを試して乗り切ろうと思います。それにしても正座は辛いです。
感想・解説
長時間の正座で足がしびれて悶絶する親族、転がるおばちゃんに子供、挙げ句の果てには僧侶までが・・・
それを尻目に悠然と構える正座世代のじいちゃん・ばあちゃん。
一昔前の葬儀あるあるでしたね。
しかし、現在で自宅葬やお寺の本堂での葬儀が消えつつあります。
洋間に椅子の会館・葬祭場での葬葬が当たり前になり、古い葬祭場も畳から洋間への造り変えが進んでいます。
正座に慣れていない世代が増え、長寿化に伴い高齢者の参列者も増えつつあります。
今後葬儀はますます洋間で執り行う傾向が強くなり、古き良き日本の葬儀あるあるは過去のものとなっていくでしょう。
会葬者に負担が少なく、ゆったりとした気分で送り出してあげられることは良い事だと思う反面、こうした光景が見られなくなるのは、少し残念でもあります笑
いずれにせよ、今は昔ほど厳しくはありません。
例え和室で葬儀をやる場合でも、頼めば僧侶が足を崩すことを許可してくれる場合がほとんどです。
心配なら葬儀屋の担当に確認してもらうのが良いでしょう。