【とんでもない斎場の話】
夏真っ盛り。
喪服で葬儀は大変です・・・
都内の火葬場付き葬儀場は、住民トラブルを避ける為に、周りを木々に覆われている所が多い。
まぁ、ただでさえ建物が密集した都内で、ドーンと目の前に火葬場が見えたら誰だって嫌だよねって話・・・
先日、とある式場で葬儀をやった時のこと。
うっそうとした木に囲まれてるもんだがら、ハエとか蛾とか・・・虫が多いのなんのって。
気を付けていても、人の出入りと共に式場の中に入ってきてしまうんですよね。
広～い部屋を自由に飛び回る虫達におっちゃんが激怒。
「この虫何とかならんのか!?」
そう言われても、何ともなりませんよ。
DDT（破壊力抜群の農薬。現在は使用禁止）でも散布するか、バルサン30個くらい焚いても良いなら何とかなるだろうけど、
おっちゃんも死ぬよ？
Σ(￣ε￣;|||･･･・・・・・・・・・・・・・・・・・
式自体は無事終了。
どうにかこうにか耐え切ったおっちゃんだったけど、怒りが収まらない。
「もう勘弁ならねぇ！あとで施設のトップに直接、何とかしろって文句言ってやるよ！」
「是非!!!」
こっちだって参っているのは同じ。何とかなるならぜひお願いしたい！
10日程してまたまたその斎場で葬儀が。
別に何も期待してなかったんですが、ドアを開けた瞬間・・・
「虫取り網」
「虫取りあみ」
「虫取りアミ」
「虫取りami」
やかましわー!!!
ここはタイの田舎か!?
（タイの人ごめんなさい）
斎場の設備点検に来た係員が申し訳なさそうに一言。
「ごめんごめん、一応対策打っとかないとってことになったんだけど、取り急ぎこれしか準備できなくてさ～。少年時代を思い出して、虫取りに励んでよ。」
何が楽しくて良い年したおっさんが葬儀場でハエ捕まえなきゃならんのだ！
しかしまぁ、よく大の大人がこのクオリティで、対策打った気になったよね。
ある意味そこが一番すごいわ・・・
お陰でサブのスタッフが式中ずっと汗だくになりながら、強制的に少年時代を思い出させられてましたよ・・・
トホホ・・・
