大切な人の体が灰になる場所、「火葬場」。

遺体が荼毘に付される火葬場の疑問を、遺族に聞かれることを中心に簡単にまとめてみました。

火葬料金は?火葬時間は?営業時間は?火葬場の不思議(疑問)

(さらに…)

エレベーターの無い巨大な団地の階段を、5階まで一気に登り切る。

 

葬儀も無事終わり、自宅に位牌・遺影・遺骨を安置する後段やら、弔電やら、供物やらをご喪家の自宅に届けるためだ。

 

玄関先で息を整え、ふとドアの右上にかかげられた表札に目をやる。

 

人ひとりの存在の大きさ-悲しみの深さで無くしたもの存在の大きさを知る...

(さらに…)

【とんでもない遺族の話】

火葬後の解散式も終わり、ひとりまたひとりと会葬者が家路に着く。

残された喪主さん(故人の妻)と、故人の弟。

ところでこの喪主さんが中々のくせ者。

御歳80歳超とあって、若干・・・いやかなり頭が弱くなっている。

故人の弟さんが要所要所でバックアップしてくれたから、良かったものの、タイマンでのやり取りは中々にしてキツい。

我ながら良くここまでこぎつけたものだ。

自分で自分を褒めたいと思います!
などと、バルセロナ五輪で銀メダルを取った、元マラソン日本女子代表の有村優子バリの名言を口にしたくもなる。

さぁ、後は彼らを送り出した後、遺影・遺骨・遺影を飾る後段やら、自宅用の返礼品、生花、弔電やら何やらをご自宅に届ければ、ひとまず終了だ。

あとひと踏ん張りだ。

ガンバレニッポン!

 
「これからご自宅に、故人様を安置する後段や、生花などをお持ちしますね」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「よろしくお願いします」
 
「ところでこれからしばらくは、式場に来られなかった親戚さんとかご近所の方が、ご自宅にお香典を持って、いらっしゃることもあると思うんですよ」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「そうですよね。後から来てくれるとかって言ってくださる近所の方もいたんですよ」
 
「つきましてはその方達用に、2-3週間は返礼品を幾つかご自宅に置いて置かれた方が良いと思うんですよ。後から返品や追加は可能ですが、当面の分として一旦幾つくらいご用意しますか?」
初老の喪主男性
「10個もあれば良いんじゃない?」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「それじゃあ、それで良いかしら?」
 
「かしこまりました。それでは皆さんがお帰りになられてから、10分、15分くらいでご自宅の方にお伺いしますので、家に居てくださいね」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「分かりました。待ってます」

無事御喪家を送り出した後、予定通り10分後くらいに私もご自宅に到着。

すると普段着に着替えて出かけようとしている喪主さんが。。。

イヤイヤ!

 
「奥様!」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「あら、葬儀屋さん?まだ何かありましたっけ?」

イヤイヤイヤイヤ!

一人暮らしのあんたが出かけちゃったら、おいらは一体どうすれば良いんだよ!?

 
「いや、先ほど申し上げたんですが・・・」

まさかの一から説明のし直し。

ってかそんなことより、家に入ってびっくり仰天!

これぞまさにリアルゴミ屋敷!

リアル鬼ごっこといい、リアルポンキッキーズといい、「リアル」はキツいって。。。

中々の豪邸にゴミ満載!弟が頑なに姉の家に一緒に行くことを拒んだ原因はこれだったのか・・・

気持ち的には、すぐにでも引き返したい所だが、そうもいかないのか葬儀屋の辛い所。

後段やら、生花やら、返礼品の段ボールを運び込む。

遺影写真を抱く喪主
喪主
「葬儀屋さん、そちらの段ボールは何かしら?」
 
「こちらはご自宅用の返礼品になります」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「自宅用の返礼品?」
 
「そうです。これからまだご近所の方がとか、お香典を持っていらっしゃると思うので、2-3週間は返礼品を幾つか置いておいた方がよろしいのでは?ということで、先ほどお話しさせていただいた・・・」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「まぁ、そんな所まで気を遣ってくださるの!?有難う。そうそう、近所と言えば、まだご近所の方で、後から自宅に来てくださるっていう方が何人かいるんですよ」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「あら?でもそういう方には、何かお返ししなければいけないのよね?私そういうの全然分からないんだけど、そういう場合はどうしたら良いのかしら?」

だからこれがそれだって言ってんだろー!

俺はあんたに見せびらかすためだけに、片道15分もかけて、こいつを持って来たんじゃねー!

聞けー!人の話を聞けー!

 
「ですから、その方達用に、ご葬儀でご使用いただいた物と同じ返礼品をお持ちしたんですよ」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「あら、悪いわね〜。それじゃあ、葬儀屋さん、ついでに図々しいお願いをしても良いかしら?」
 
「何ですか?」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「これ、ちょっと間、家に置かせてもらって良いかしら?」

無限ループ!!!

何なんだこの誰の特にもならない、不毛な時間は???

俺の時間を返せー!俺の青春を返せー!!対馬の仏像を返せー!!!

もう諦めて、後段の組み立てに入る。

後段の横幅は約1メートルくらいのスチール製。

ゴミの間をすり抜け、飾る場所として案内された、唯一のスペースは、50センチメートルくらいの床の間ただ一箇所。(実際は180センチメーほどの立派な床の間はなんだけど、なんせゴミが。。。)

 
「奥様、ここは無理ですね。床の間は50センチくらいしかないんですが、後段は1メートルくらいあるんですよ・・・」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「困ったわね〜。うちにはそこくらいしかスペースが無いのよね〜」

この家のゴミ全部捨てれば、50個くらいはラクにいけるけどね・・・

遺影写真を抱く喪主
喪主
「何とかしてくださらない?」

無理でしょ!もしかして俺が青い色の猫型ロボットにでも見えてます!?

 
「私、ドラえもんじゃ無いんで、無理ですなんですよね〜」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「あら?そうなの?」

見えてたんかい!?

ドラえもん

 
「どうします?」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「ごめんなさいね〜。主人はキレイ好きだったんだけど、私は片付けが出来ない人間だから。。。主人が数年前に入院してからは、ゴミ屋敷になっちゃって、親戚からは人間の住む家じゃ無いって・・・なんちゃら、かんちゃら、どうちゃら、こうちゃら・・・」

5分後・・・

 
Name
「分かりました。では少し片付けていただいて、スペースが出来ましたら、またご連絡ください。改めて伺います」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「あら悪いわね〜。それにしてもあなたも面倒臭い遺族に当たっちゃって、可哀想に。いろんな遺族がいるから、葬儀屋さんも大変ね〜」

あんただよ!全ての原因はあんただよ!

勘弁して
遺影写真を抱く喪主
喪主
「主人はキレイ好きだったんだけど、私は片付けが出来ない人間だから・・・主人が入院してからは、ゴミ屋敷になっちゃって、親戚からは人間の住む家じゃ無いって。。。」
 
「分かりました!また来ますんで!」

慌ててカットイン!

これ以上、1クール5分の無限ループに引き込まれてたまるか!

こっちもそんなに暇じゃねー!

 
「それじゃあ奥様、返礼品だけよろしくお願いしますね」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「葬儀屋さん、この返礼品は今日持って帰っちゃうんでしょ?」

イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!

ピンポイントで30分だけ置いておく、自宅用の返礼品って、どんなだよ!?

むしろこの時間にピンポイントで香典持ってくる人がいたら、神だわ!

いや、逆にフリか?使わないから、持って帰ってくれっていうフリかなのか???

 
「いえ。。。ですから・・・今日は持って帰りませんよ。。。」
遺影写真を抱く喪主
喪主
「あのぅ、図々しいお願いなんだけど・・・『今日は』と言わずに、少しの間、置いておいてもらえないかしら?」
 
「どうぞ!お気の済むまで!」

もう、煮るなり焼くなり好きにしておくれ・・・

オイラはもう疲れたよ。。。

少子高齢化が進むと、葬儀を取り仕切る人間達も高齢者しかいなくなるから、何かと大変だよね、って思ったとんでもない遺族の話。

みんなのお葬式体験談

血は繋がっていなくても、夫婦の固い絆は時に全てを超える。

そんな夫婦の物語。

父のお葬式の時の出来事です。

母はリュウマチや喘息などありましたから、5-60代からはかなり身体が弱くなっていたのです。 その上に認知症となったため、父は一生懸命に母の介護をしました。

しかしそんなお世話に父は疲れたのか、母よりも先にこの世を去ってしまいました。

お葬式会場に母を娘の私が、車いすに乗せて連れて行きました。

母は重度の認知症からくる失語症となっていましたから、その頃にはほとんど話すことはできず、もちろん誰が誰かを区別することもできなかったのです。

しかし母と父は長年仲良く連れ添った仲です。祭壇に置かれた父の遺影写真の前を車いすで通る母に、驚くことがありました。

「じいちゃん、死んだの?」と母が言ったのです。

これには近くにいた娘と私は、ひどく驚かされました。

でも母は認知症があるためか、泣きじゃくることなどはしませんでした。父が亡くなったことは何となく感じたけれども、脳の働きが鈍っている母には、それほど辛くは感じなかったかも知れないのです。

言い方は変ですが、娘の私から言いますと、結果的に認知症であるがゆえに、父が亡くなったことを、母がはっきり感じられなかったことはよかったと思うのです。

ツーカーの仲の両親にとって、連れ合いに先立たれるのはあまりにも酷だと感じるのです。

母の認知症がかなり悪化していたから、彼女がそこまで辛い思いをしなくてすんだのならば、母が病気になったことは案外最悪でもなかったんだなと思っています。 

感想・解説

とても素敵なお話ですね。

奥様は旦那様が亡くなられたことを、しっかりとわかっていらっしゃると思います。

でもふたりの心は見えない糸で強く繋がっている、そしていつかきっとまた会えることを知っていらっしゃるのではないでしょうか。

ふたりの努力と時が生み出した、夫婦の絆。

生まれ変わってもまたあなたと・・・

みんなのお葬式体験談

大切な人を亡くしたあなたに・・・

人は自らの意思とはかけ離れた力によってこの世に生み出され、そしてまた去っていかねばならない。

本来きた場所に帰るのだから、何も心配はいらないのだが、そうは言ってもこの世界に生まれて何十年。

逝く者と残される者・・・様々な縁やしがらみが両者を縛る。

十二の人間の代表的な苦しみを表す四苦八苦。その中のひとつ愛別離苦(愛する者と離れる苦しみ)。

先に逝く者は、残された者の身を案じ、残されたものは先に逝く者の行く末を案じ、深い悲しみを背負って、それでもなお生きていかねばならない。

理不尽・・・そう言ってしまえばそれまでだが、しかしそれこそが我々の住む、この【三界穢土(この世)の掟】なのである。

昨年の7月に父が他界したときの話です。

末期がんで病院に入院している父が危ないと母から連絡があり、病院に駆けつけた時には、すでに息を引き取った後でした。

一目父をみた瞬間に、涙が止まらなかったのを覚えています。

葬儀は参列者が家族と親族のこじんまりとした中で行われました。一度は落ち着きましたが、これで最期の別れと思うと、どうしても涙が止まりませんでした。

また必ず死別しなければならないという世の理が、とても理不尽にも思えてなりませんでした。

葬儀の中でもとめどなく湧き上がってくる悲しい気持ちに対して、どうしたらよいか本当に分かりませんでした。

今だから分かることなのですが、こういう時は、時間が解決してくれるのを待つしかないですね。

父の葬儀から一年以上経ち、ふと父のことを思い出すことがあります。

寂しくなるときもありますが、悲しい気持ちについては少しずつではありますが、癒えてきたと思います。

今でもたまに家族で父の話題になったりします。

天国で何してるのかなとか、温泉好きだったねとか他愛もない 会話です。

ただそういう話をしていると、まだ父が近くにいるように感じます。

感想・解説

とても良いお話ですね。

そんな方に、是非読んで欲しい過去の記事を、下記にいくつかご紹介させていただきます。

お時間のあるときにでも目を通していただけたら、幸いです。

親の死を乗り越えるために・・・

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【とんでもない遺族の話】

突然ですが、あなたは自分の家の宗教や宗派が何だか分かりますか?

とあるご遺族から「父が亡くなった」と連絡が入る。

病院にご遺体を引き取りに行き、故人の長男と一緒にご自宅まで搬送する。

打ち合わせは自宅についてからするつもりだが、自宅まで20分くらいはかかる。確認でできるところは軽く確認しておこう。

真っ先にすることは菩提寺の確認から。菩提寺が存在する場合、葬儀においてある意味最も重要なのは菩提寺の都合だからだ。

 
「田中さん(仮名)のところは、菩提寺さんとかってありますか?」
若い喪主男性
喪主
「菩提寺は無いんですよ。本家の墓は関西にあるんですが、我々はこっちに出てきて結構前に霊園買っちゃったんで」
 
「聖職者を呼ばない無宗教葬っていうのもありますが、何かお考えはありますか?」
若い喪主男性
喪主
「いや~やっぱりお経的なものはやって欲しいですね~」
 
「なるほど。じゃあ田中さんの家の宗旨さえ教えてくれれば、聖職者はこちらで手配しましょうか?」
若い喪主男性
喪主
「そうしてもらえると助かるんだけど、確かうち、神道だったと思うんですよね・・・」

何と!!!

神道ときましたか・・・

神葬祭(神道の葬儀)なんて年に数える程しかやらないから、見積りの出し方すら危うい!

大体この神葬祭ってやつは、ちょーど忘れた頃にやってくるんだよねー!!!

ぶつくさ言ってもShowがないから、過去の記憶を絞り出しながら何とか対応。

そうこうしているうちに・・・

プルルルルル(長男の携帯)


若い喪主男性
喪主
もし、叔父さん?いま、葬儀屋さんが来て打ち合わせしてる。そうそう・・・ところで、神主さんは田舎から呼ぶんじゃ大変だから、葬儀屋さんに手配してもらうおうかと。確か神道だよね?え?仏教???
若い喪主男性
喪主
「御免なさい。神道は本家筋の方で、四男で家を出た祖父が仏教に変えちゃったみたいです。祖父母もだいぶ前に亡くなりましたし、私も全く興味がないもので・・・ハハハ・・・」

ええ加減にせー!!!

 
「ちなみにご宗派はお分かりになりますか?」
若い喪主男性
喪主
「ですよね・・・ちょっと待ってくださいね。」

もう一度叔父さんに電話。

若い喪主男性
喪主
「あ、叔父さん?宗派はどこかだって?え?あぁ、分かった」
若い喪主男性
喪主
「浄土宗か浄土真宗みたいです」

どっちやねん!?

浄土宗と浄土真宗じゃあ、

おすぎとピーコぐらい違うわ!

会葬者
喪主の妻
「でも、パパ・・・私昔お義父さんから曹洞宗とかなんとかって聞いた気がするんだけど・・・」

ええ加減にせー!!!

ちなみに何人かに連絡した結果、浄土真宗が正解でした。

 
「浄土真宗も大谷派(東)とか本願寺派(西)とかありまして、ちなみに何派だか分かりませんよね?」
若い喪主男性
喪主
「いやいや、そんなの私が知るわけ無いじゃないですか~アハハハハ」

ワロうとる場合かー!!!

アハハじゃないよ、アハハじゃ・・・

(´▽`*)アハハ

西と東じゃあ、ザ・タッチの達也と和也くらい違うわ!

あれっ?違いが分からない!???

まぁ、そんなもんですよね・・・

みんなのお葬式体験談

最後に皆様からの投稿をひとつご紹介。

私の父の葬儀は、無宗教で行いました。

 

僧侶も呼ばず読経もない代わりに、父の好きだった音楽をかけ、祭壇の前に父の愛用していた眼鏡や時計、パスケースなどの小物を置きました。

旅行の時の写真や孫と写った写真など、父の写真を集めて作ったアルバムを何冊も用意して、それを見ながら思い出話しをして故人を偲びました。

親戚に聞くと、うちは曹洞宗らしいのですが、私たちは日ごろ宗派など意識したこともありませんでしたし、参列された親戚も無宗教で葬儀したことに、特に文句を言う人もいませんでした。

郷里を離れて都会に出て、実家の宗教宗派など気にしない日常に慣れてしまうと、自分の家が何宗だったかなど、葬儀や法事があって僧侶が来なければ分からない人は相当多いのではないかと思います。

僧侶が来ても何宗かなのかわからないかもしれません。

感想・解説

仏教界がその地位にアグラをかいて、宗教活動をおろそかにしてきた怠慢は、限りなく重い罪だったと思い知らされますね・・・

どういう風の吹き回しか地方に在住の方から、古本の買取り依頼をいただきました。

とにかくキャンディキャンディのイラスト集などが あるとのことで、気が変わらぬうちに早速郵送してもらうことに。

待てよ・・・たしかこの地域は・・・

もうすぐ某大手古本屋店が閉店するとかしないとか、小耳には挟んだ地域!

はは~ん、さてはもうすでに潰れたな。

取り敢えず、天国に召されたブックオ・・・

イヤイヤが某大手古本屋があった方向に向かって、全員で合掌!!!

例え肉体が滅んでも、貴方の死は決して無駄にはしませんよ!

そんでもって早速、遺品整理部門長に進言。

 
色即是空
「部門長!古本屋が閉店して、古本の処分に困る方の為に、当店のチラシをまきましょう!」
びっくり
部門長
「やれるのか?オイ!(アントニオ猪木風に)」
 
色即是空
「やりましょう!」
びっくり
部門長
「よーし!やってみろ!思う存分やってみろ!」
 
色即是空
「アムロ行きま~す!!!」

ってな感じの魂を震わせる熱いやり取りが、あったかどうかは忘れましたが、早速お世話になっているポスティング業者に連絡して、単価やら、やるとしたらいつからできるのか?やら、何やらかんやらを大至急確認してもらうことに。

そうこうしているうちに荷物到着!

来ました! 夢にまで見た・・・かどうかは覚えていませんが、『キャンディキャンディ』イラスト集 PART2! なかよしデラックスアルバム!!! ・・・

我ながら相変わらず適当ですが、正真正銘の本物であります!!!

ありがとう!ブックオ・・・

イヤイヤ、 有難うございます!故・某大手古本屋様

と思ったら、ネットを見ていた他のスタッフが、ボソッと一言。

驚く男性
スタッフ
「その閉店情報、ガセらしいっすね・・・」

г|`皿´|гナニヲ~!!

おのれー、謀ったな!!!

武士

はっ!しまった!チラシどうしよう・・・

まっ、良いかぁ♪

チャレンジして失敗することを恐れるよりも、 何もしないことを恐れろ。
かの本田宗一郎さんもこう言ってることだし。

でもポスティング業者の担当さんに何て言おう・・・

占い師に見てもらったら、

「今は時期じゃない!!!」

って言われたことにしよう!

間違うことは人間的であり、間違いに固執することは悪魔的である。
聖アウグスティヌス 「説教集」より

何だか良く分からないけど、彼(聖アウグスティヌス )もああ言ってることだし、ここはひとつ許してくださいm(__)m

ここで謝っても、絶対に伝わらないけど・・・

人間諦めが肝心♪

取り敢えず今日この本を枕にしてねよーっと。 いい夢見れるかな~!

(^ν^)

ってこの本・・・

薄っ!

ゲッ!(꒪ꇴ꒪|||)

(厚さわずか6ミリ!)

悪いことだと知りつつ悪いことをする・悪いことだと知らずに悪いことをする。

あなたはどちらがより「悪人」だか知っていますか?

悪いと知っているのに悪いことをする奴が悪い!!!

ついついそう思ってしまうかも知れませんが、実はそうではありません。

悪いことと知っている人は、当然「罪の意識(自覚)」があります。自覚は反省や慎みを生む可能性を秘めているということを意味します。

簡単に言えば罪の意識とは「後ろめたさや後悔という心の重み」を背負うことであり、ひいては改善につながっていく可能性があるかも知れないということですね。

電車の優先席に座って、後から乗ってきた老人を寝たふりをして無視してしまう。

でも心の中は穏やかではない(おばあちゃん御免なさい。私は薄情な人間です。でも今日はホント疲れてるんです。元気な時は必ず譲りますから。。。)

そう思い悩んだあなたは、決して「悪人」ではない。そう仏教は説いているのです。

罪悪感

ところが知らないで悪いことをする人は、それが悪いことだという自覚がないのだから、改善はおろか、反省するできませんよね。

優先席だろうが何だろうが、空いていれば早いもん順。

そう思っているから、一生席を譲ろうなんてことにはならない。救いようのない悪人というわけです。

最近では【自分だけ、あるいは自分と仲間さえよければそれでいい】という、自己中心的な考えの人間が増えてきているような気がするのですが、元をたどればこの、悪いことを悪いと思わない「悪人」が増えているからではないでしょうか?

身近なところでは電車の中で大容量で音楽を聴く人間は、別にそれが悪いことだとは思っていないのでしょうし、重大なところでは、近年犯罪者が裁判で反省も謝罪も口にしない事例が多く報じられるなんていうものがあるかも知れません。

罪悪感ゼロ

嫌な世の中になったものだと嫌気が差してしまいそうな今日この頃ですが、最後にこんなニュースをひとつ。

高1が涙、道に散乱した紙拾い集め 鴻巣署が感謝状…見ないふり辛い

 

埼玉県の鴻巣署は4日、県道に散乱していた古紙を一人で回収した行田市在住、県立鴻巣高校1年の湯本里咲さん(16)に感謝状を贈った。

見て見ぬふりをして通り過ぎる自分を受け入れられず、後先のことを考えずに一心不乱に集めた行動は、周囲の心を揺り動かした。  

自転車で通学している湯本さんは昨年12月21日夕方、鴻巣市屈巣の県道を通りがかった際、新聞紙や折り込みチラシが半径約3メートルにかけて大量に散乱しているのを目の当たりにした。

一度はそのまま通り過ぎたものの、「何もしていない自分に辛くなった」と戻って来た。  

当初は古紙を自転車の前かごに積んで自宅に持ち帰ろうとしたが、収まり切れない。約500メートル離れたコンビニエンスストアへ行き、ごみ袋を買って戻り、再び拾い集めた。現場は交通量の激しい通り。湯本さんは青信号になるたびにひたすら拾い続けた。  

午後5時20分ごろ、同署に「女子高生が落とした荷物を一人で拾っている。かわいそうだから助けてほしい」と連絡が入った。

署員が駆け付けると、すでにごみ袋3袋分、計10キロの古紙が回収されていた。持ち帰り方法を考えていた矢先に署員が到着。安心した湯本さんの目からは涙が流れた。    

高校ではバスケ部に所属している湯本さん。学校周辺のごみ拾いなど美化活動をしてから朝の練習に取り組んでおり、「学校でもやっているので当たり前と思って拾いました」と振り返った。    

市村知孝署長から感謝状を贈られ、湯本さんは「周りの事をもっと見られる一年にしたいです」とほほ笑んだ。

高1が涙、道に散乱した紙拾い集め 鴻巣署が感謝状…見ないふり辛い

埼玉新聞

仏教的な考え方をすれば、「何かしなきゃ!でもごめんなさい。時間がないんです。」

辛さを心に抱え、そう考えて通り過ぎた時点で、彼女は十分悪人ではないわけです。

しかし彼女はそれで終わりにはしなかった。

「悪いことを悪い」と思うことが第一ですが、「その先」を見ることも忘れてはいけない、つまり、思うだけではなく、いつか行動に移す勇気を忘れてはならないわけですが、まんまと高1の少女に「その先」を見せつけられてしまいましたね。

女子高生の勇気にはただただ感服するのみですが、だからと言って私も含めて世の中の「大人達」は、このまま黙って見ているわけにはいきませんね!

何たって高1の少女に負けたとあっては、大人のメンツが丸つぶれですから!

みんなのお葬式体験談

葬儀に参列した際の最大のイベントといえば、焼香、お香典の提出!

間違いありませんね!

そんなお香典を出し忘れて、冷や汗をかいたという投稿です。

先日、友人のお母さんの葬儀に出席しました。

香典を用意していきました。最近の葬儀は香典を辞退するところが多いので、用意はしていっても渡したことがありませんでした。

まず受付に行ったら記帳をしました。受付の方から紙袋に入った何かを手渡たされ、席に着きました。

お坊さんのお経を聞いている途中、周りの人は紙袋を2つ持っていることに気が付きました。

ふくさを鞄に入れている人がいたので、自分が香典を渡し忘れていたことに気づき、また渡すタイミングを逃したことがわかりました。

寒かったにもかかわらず、冷や汗が止まらなくなりました。

お経が終わると急いで受付に行きました。もう受付には人はおらず、葬儀会社の人に話して受け取ってもらいました。

香典を渡し慣れていなかったことが招いた失敗です。

つい場の雰囲気にのまれてしまって大事なことを忘れてしまい、気が動転してしまいました。

香典を渡し忘れたあと、香典を渡すまで他の人と話したことなどは覚えていません。 

感想・解説

それは焦りましたね。

しかし、別に焦る必要は全くありません。

最も肝心なことは、お香典を渡すことではありません。あなたが弔問に訪れてくれたという事実です。

香典なんてものはあくまでもおまけですから、葬儀から帰る間際だろうが、最悪後日だろうが、最終的に遺族の手に渡っていればいいんですよ。

弔問のマナー

香典について

香典を渡すタイミング

通常は斎場入りした時点で、受付の準備が整っていればその時、整っていなければ整った後、芳名カードや帳面に記帳したタイミングで一緒に渡します。

つまり受付の時ですね。

葬儀の受付・記帳
葬儀の受付・記帳

香典辞退

香典辞退は曲者です。

投稿者様の文章には最近は香典辞退が一般的と書いてありますが、たまたまです!

私自身年間相当数施工しますが、香典辞退はまず稀です。

何も書いていない、何も言われていないのに、自分で決め付けるのは論外ですが、例え「香典は辞退致します」という看板が出ていても、必ず本気で香典は出しましょう。形だけ・・・などという甘っちょろい考えはいけません。あくまでも「本気で」です!

気持ちを形で示すのはとても大切なことですが、勇気がいる行為です。そして案外そうした細かいところを、人は見ているものですよ。

遺族や受付のスタッフからお断りが入ったら、引っ込めましょう。

香典を渡しそびれたら・・・

では受付で渡しそびれた場合はどうしたら良いのでしょう?

受付の人間が葬儀社のスタッフや気の利いた人間であれば、

「お香典も一緒に出されますか?それとも記帳のみで宜しいですか?」

と聞いてくれる場合もあるので出し忘れも少なくなりますが、万が一出し忘れた場合も慌てる必要はありません。

受付がまとめたお香典を喪家が持って帰って確認できるのは、少なくとも通夜の夜以降ですので、帰るまでの間に気がついたのなら、全く問題ありません。

受付が開いていれば受付に、閉まっていれば葬儀社のスタッフか、ご遺族に渡しそびれた旨伝えて、改めて手渡せば、全く問題ありません。

「さっき記帳だけしてお香典を渡しそびれてしまったんですが、記帳カードと一緒にしておいてください」

と言って渡しましょう。

この時に香典返し(返礼品)を貰うのを忘れずに!

その日に香典を渡しそびれたら・・・

通夜で渡しそびれて、告別式も出席するようなら、告別式で構いません。

万が一告別式に出席しない、あるいは告別式で渡し忘れた場合は、近所なら直接持っていけば問題ありません。

遺族が会社の同僚なら出社したタイミングで渡せばOKです。

直接渡せない・・・

最終手段発動です。

元国家権力傘下のあの配達組織の力を借りましょう!

現金書留!!!

御香典も現金書留で送れます
御香典も現金書留で送れます

いずれにせよ、葬儀が終わって数日以内に遺族の手元に渡っていれば、大したマイナスにはなりません。

落ち着いて対応してください。

安心してください!(香典)持ってきてますよ!

決して安村の浮気謝罪釈明の時ように、焦ってはいけませんよ。

みんなのお葬式体験談

斎場を元気に走り回る故人の孫やひ孫を見るに付け、脈々と受け継がれる命のバトンというものを頭に思い浮かべずにはいられません。

そんな役目を終えて命の源へと帰られる人生の先輩へ、バトンを受け取った次世代の担い手からの心温まる贈り物。

火葬のみの【直葬】が増加傾向にある中、葬儀をやることの意味についても併せてお考え下さい。

祖母の葬儀の際、従姉妹の子どもたち、つまり祖母のひ孫たちが心温まる贈り物をしてくれました。

亡くなる数週間前、自宅で転倒し、骨折をしてしまいました。そのまま入院をして、最終的には転倒をする原因となった脳出血のために亡くなりました。

従姉妹はまだ小学生と幼稚園の子どもたちに「【大ばあば】はお空に行っちゃうんだよ」と説明したそうです。

子どもたちは「お空に行く前にお手紙を書きたい」と言って、通夜の前に手紙を書いてくれて、それを祖母の枕元に置いていたのです。

それだけでも嬉しい贈り物なのに、通夜が終わってから子どもたちが自宅で折鶴を折ってくれました。

葬儀会場の祖母が住んでいる街から車で1時間半ぐらいかかるのに、帰ってから折ったそうなので、終わった頃には夜遅くになっていたはずです。

翌朝、葬儀の前に祭壇に折鶴が置かれていました。

従姉妹の子どもたちに聞くと「【大ばあば】は足が痛いから、お空に行く時にこれ(折鶴)に乗っていってね、って言ったの」と言うのです。

祖母の他界は悲しいことですが、なんだか心が温まる葬儀になりました。

【葬儀】孫・曾孫・玄孫

感想・解説

この世に生まれたからには、必ずその命を還さなければならない時が来ます。

順当に行けば、目上の肉親の最期を見届けるのは、命のバトンを受け継いだ人間たちの宿命であるわけです。

それは大変に悲しいとです。大変に悲しいことだけれども、人はその悲しみを背負うことによって、人の痛みを知ることが出来る。ゆえに人に人に優しくできるもの。

そしてまたその悲しみを乗り越えたとき、人として、ひと回りもふた周りの成長できるものです。

幼いながらも自分なりに【大おばあ】の死を、誇りを持ってこれをしっかりと受け止め、清らかな気持ちで送り出そうとした命のバトンの継承者たちは、きっと祖先や周りの人を大切にする、優しくて立派な大人へと成長してくれることでしょうね。

そして空から【大おばあ】もしっかり見守っていてくれているばすです。

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