【とんでもない遺族の話】
90代の女性の葬儀
送り出すのは仲は良いが、少々口が悪くて個性的な遺族親族。イロイロあった
出棺前の挨拶は喪主(70代の故人の長男)が務めたが、これが近
兎に角長いのだが、支離滅裂な内容と指示語のオンパレードで、言
止めれば良いのに、変なゾーンに突入した喪主が更なる深みへと落
故人の孫たちに語りかける。
分かるかー!
どの世代でも分かる訳ねーわ!
もうそれが日本語と言うだけで、例えギリシア語でもアゼルバイジ
それが5分、10分と続き、周囲は完全に理解しようとする努力を
その時、
後方からの突然の声に振り返ると、そこには故人の次男が。
この2人、決して悪い人達じゃないんだが、両者共に若干アクが強
大滝秀治か!?
まぁ、でも正直助かった。誰もが喉元まで出かかっていたけど、言えな
お花入れの儀から長時間立ちっぱなしで、若干フラフラの平均年齢
しかし安堵したのも束の間。これで収まらないのが、今回の遺族だ
不謹慎!!!
まさかの兄弟喧嘩勃発。
棺の小窓をパッカーン!
たがら死人で遊ぶんじゃねー!
\(◎o◎)/!
まさかの巴戦!
ご両人!どっちの話も確実に余計だってつーの!
突然素っ頓狂な声を上げる弟。
インクの抜けたボールペンのプラスチック部分だけを摘んで、不思
(故人の)ひ孫よ、突っ込むポイントはカクジツにそこじゃねー!
ひとしきり舌戦を繰り広げた後、ふと、喪主が呟く。
どこからとも湧き上がる、温かい笑いに包まれ、場が和む。
批判覚悟で言わせていただければ、醜い兄弟喧嘩のくだりから、まさか最後はこんな美しい展開になるとは思ってもみなかったから、ちょっとびっくり・・・笑
いずれにしても故人も草葉の陰から、ハラハラ、ゲラゲラ、さぞ忙しかっただろう
それにしても、遺体で遊ぶのはやめてね!って思ったとんで