猿でもわかる般若心経
『(仏説摩訶)般若波羅蜜多心経』(ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう)』
不生不滅
生じることもなければ、滅することもない。
命生まれ、そして死にゆく。また新たな命が生まれる。
生と死は、独立して存在しているものではなく、連続した関わりのかなで存在しているものである。
人間の勝手な判断によりその一連のある一部分を切り取って生と死としているが、本来は生まれもしなければ、滅することもない。
生と死もまた空なるものである以上、そこに執着し、悩む必要は無い。
不垢不浄
この世の森羅万象は汚れてもいなければ、綺麗でもない。
何が綺麗で何が汚れているかは、我々が勝手に作った基準でしかない。
こうした勝手な物事の見方などなど、自らの立場や文化、時代背景によって、いとも簡単に覆される。
きれい・汚い、良い・悪い、有る・無い・・・
すべての存在は空なのだから、
受け手の勝手な判断によって二極化すべきではない。
不増不減
増えることも、減ることもない。
物事が増えた減ったといちいち考えてしまうのは、我々が至らないからだ。
どこかが減れば、どこかが増える。
誰かが損をすれば、誰かが儲かる。
仏の目から見れば、世の中は満ちているわけでも、減っているわけでもない。
大きな視野でこの世の全体を見渡せば、状況の変化は何も起こっていない。
狭い視野で物事の一瞬一瞬を捉えて、増えた減ったと一喜一憂するは全くもって不毛なことだ。
そうした見方を捨て去れば、増えた減ったと悩むことから解放される。
合わせて読みたい!いや、読んでいただきたい!
いやいや、読んでくださいm(_ _)m!