葬儀と共に荼毘に付される遺体。
日本の死者のうち98%が火葬にされるこのご時世、このブログを読んでいる誰もが世話になるだろう火葬炉。
なぜだが炉の温度が気になる人が多いようなので、記事にしておきます。
(Photo by tinto)
炉の温度は800度~1200度
いきなり結論を言ってしまいますが、どの炉も大体この位の温度で遺体を焼いています。
かなりの幅があるのは、炉の性能と管理運営する団体のポリシーの問題です。
尚、時間は焼き上がり(冷却時間含む)時間ですので、拾骨等の時間は含みません。
1000度~1200度
炉のタイプ ガス炉などの最新型
火葬時間 20分~40分程度
運営団体 民間
最新型の炉を備えた民間の火葬場。都市部などに多く見られ、大量のご遺体を素早く荼毘に付せる上に、立地上煙もほとんど出ないなど周囲に優しい作りになっている場合が多い。
欠点は逆に焼き上がりが早すぎると機嫌を損ねる喪家がいることと、高温で焼くため、骨の残り具合は劣る。
欠点は逆に焼き上がりが早すぎると機嫌を損ねる喪家がいることと、高温で焼くため、骨の残り具合は劣る。
900度前後
炉のタイプ 様々
火葬時間 1時間~1時間30分
運営団体 民間・公営
- 単純に最新型の炉に比べると温度が上がらず、時間がかかる一昔前のタイプ
- 最新の炉でありながら、市民の怒りを買わぬよう、じっくり火葬を行う公営火葬場
- そこまで忙しくないので、慌てない民間斎場。
などなど炉のタイプも事情も様々だが、全国的に見れば平均的な炉ということが出来るのではないだろうか。
800度~850度
炉のタイプ 重油などの旧式
火葬時間 2時間~3時間
運営団体 民間・公営
煙突から煙と灰がモクモク出る一昔前の「ザ・カマ」といったタイプ。流石に薪や石炭の火葬場は残っていないだろうが、重油のタイプは南関東でもほんの少しだが残っている。
滅多にお世話になることはないが、火葬時間が長すぎて思わず見上げた空から、ハラハラと灰が降ってくる。
ちにみにこの灰のことを葬儀屋は「死の灰」と呼ぶ。
滅多にお世話になることはないが、火葬時間が長すぎて思わず見上げた空から、ハラハラと灰が降ってくる。
ちにみにこの灰のことを葬儀屋は「死の灰」と呼ぶ。
まとめ
大まかに分けましたが、 炉の種類や時期など、様々な要因によって状況が変わってくるでしょうから、あくまでも参考程度にお考え下さい。
いずれにせよ大体炉の温度は1000前後まで上昇するということです。
そして最新の炉が本気になれば、多少の冷却時間を入れても30分アニメ1本も見ないうちに灰になってしまうということです。
何とも切ない現実ですね・・・
合わせて読みたい!いや、読んでいただきたい!
いやいや、読んでくださいm(_ _)m!