猿でもわかる般若心経
『(仏説摩訶)般若波羅蜜多心経』(ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう)』
「色即是空」
般若心経のと言えばコレ!「色即是空」
ネットにはきちんと説明されているものが意外と少ない。
意味は「色不異空」に同じ。
(色これすなわち空なり)
「色」とはサンスクリット語(梵語)で、ルーパ、つまり「形あるもの」の意。目で見える物質的な存在のことを指す。
具体的な定義は・・・
- 眼で見えるもの
- 耳で聞こえるもの
- 鼻で嗅げるもよ
- 舌で味わえるもの
- 身で触れられるもの
つまりは五感で感じられる全ての事物、この世の森羅万象。
ありとあらゆる事・物(色)は、絶えず流動しており、一定では無い。謂わば「これだ!」という確固たる実態を持たない「空なるもの」である。
確固たる実態の無いものなのだから、そのひとつひとつの事・物(色)にだけ固執し、その存在の有無に執着してはいけない。
ぶっちゃけどちらでもいいじゃん!
偏見や先入観などの色眼鏡を使って見る必要も無い。
つまり「どちらでも良いことなのだから、ああだこうだと、うじうじ頭を悩ませることなどせずに、こだわりなくを物事を見つめなさい」というメッセージが込められている。
「空即是色」
「色即是空」と対をなす「空即是色」
意味は「空不異色」に同じ。
(空すなわちこれ色なり)
事物が常に流動し、移り変わるからこそ、それぞれに複雑に絡み合い、その一瞬一瞬の「色」、すなわち物体や現象として現れる。
この世は不完全であるが故に、様々に影響を与え、また影響されながら、日々刻々と変化していくものである。
これがこの世の世界というものである。