目次
哀しみや感動を詠んだ一句
数刻で 灰になりにし 君いづこ
解説
自分にとって大切な人が、たった数時間で誰かもわからない灰になって、対面する悲しい情景を詠みました。
自分にとって大切な人が、たった数時間で誰かもわからない灰になって、対面する悲しい情景を詠みました。
大往生 曾孫玄孫 揃い踏み
解説
ここまで命のバトンが繋がれば、本人も思い残すことはないでしょう。
ここまで命のバトンが繋がれば、本人も思い残すことはないでしょう。
久しぶり「小さくなったね」ありがとう
解説
今年、祖母(母方)が亡くなりました。棺桶を開け数年ぶりに対面しましたが、とても小さく感じました。色々ありましたが、(ありがとう)という気持ちがこみ上げてきました。
今年、祖母(母方)が亡くなりました。棺桶を開け数年ぶりに対面しましたが、とても小さく感じました。色々ありましたが、(ありがとう)という気持ちがこみ上げてきました。
目一杯 小(子)さき棺に 愛詰めて
解説
病を患っていたお子さんのご葬儀で、皆さんがぬいぐるみや折り紙、花を入れていく様子が、さみしくないよと【愛】と、残された側の【哀】を詰め込むように見えたので。小さき(こさき)は子先き(子供が先に逝ってしまった)の掛詞です。
病を患っていたお子さんのご葬儀で、皆さんがぬいぐるみや折り紙、花を入れていく様子が、さみしくないよと【愛】と、残された側の【哀】を詰め込むように見えたので。小さき(こさき)は子先き(子供が先に逝ってしまった)の掛詞です。
悲しみは 片付いてから やって来る
解説
母を見送った経験がありますが、当事者にはこなさねばならないことが多過ぎて、悲しんでいる余裕はありません。
母を見送った経験がありますが、当事者にはこなさねばならないことが多過ぎて、悲しんでいる余裕はありません。
形見分け 孫に残った 紅サンゴ
解説
いつの間に形見分けしたのか、祖母の高価な宝飾品は親族どもが持って行ったと聞きました。孫の私に残ったのは、紅色のサンゴのブローチ。大切にします。
いつの間に形見分けしたのか、祖母の高価な宝飾品は親族どもが持って行ったと聞きました。孫の私に残ったのは、紅色のサンゴのブローチ。大切にします。
燃えるよに 恋した夫 燃えて消ゆ
解説
燃えるような恋をした夫は亡くなり、火葬されて骨になりました。
燃えるような恋をした夫は亡くなり、火葬されて骨になりました。
亡き人を 悼む胸知り 聞けぬまま
解説
亡くなった人について、あれこれ聞いたけれど、故人を悼む悲しい表情を見て何も聞けずにいました。
亡くなった人について、あれこれ聞いたけれど、故人を悼む悲しい表情を見て何も聞けずにいました。
久方の 帰郷は父の 火葬の日
解説
親の死に目に会えませんでした。
親の死に目に会えませんでした。
さようなら 皆で見送る 次の世へ
解説
人の死やお葬式は悲しいものだが、ある人の人生が終わり、幸せな思い出を胸に旅立つ日でもあると思っている。生まれ変わりがあるならば、次の世(人生)に向けたスタート地点でもある。これを門出と捉え、見送る式があっても良いんじゃないかと思う。
人の死やお葬式は悲しいものだが、ある人の人生が終わり、幸せな思い出を胸に旅立つ日でもあると思っている。生まれ変わりがあるならば、次の世(人生)に向けたスタート地点でもある。これを門出と捉え、見送る式があっても良いんじゃないかと思う。