10代で自ら命を絶った弟へ向けた、姉からの悲痛のメッセージ。
『弟へ。気づけなくてごめんね。』
3年程前のことになります。
私はもうすでに実家を出て、東京で一人暮らし。弟はちょうど大学受験を控えていました。
「センター試験とかで東京行くときは泊めてね!」などと電話で調子よく笑っていたのが最期に聞いた声になりました。
試験の前日に部屋で首を吊っていたそうです。
東京へ行くために準備したカバンの上に手紙が。
「早く死んでごめんなさい。ごめんなさい。」と書かれていたそうです。
受験が苦しかったのかもしれない。
誰も気づけなくてごめんなさい。
もっと実家に帰って話を聞いてあげればよかった。
親に話せなくても姉弟なら話せたのかもしれない。
理由のない苦しさを抱えていたのかもしれない。
もうわかることのない「かもしれない」がずっと頭をめぐりました。
いや、今も、「もしかしたら」「かもしれない」たらればばかりが頭をめぐります。