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震災の記憶

「お母さんと先に避難しとけ」父の最後の言葉 助けられなかったこと、今も悔やむ

阪神・淡路大震災から17日で丸25年となる。兵庫県稲美町の主婦渋谷和代さん(51)は、神戸市長田区にあった自宅が全壊し、下敷きになった父、林穣弥さん=当時(57)=を火災で亡くした。「父を助けられなかったことが、今も悔やまれる」と渋谷さん。優しい父を奪った震災の傷は今も癒えない。 自宅は長田区日吉町5、鷹取商店街の入り口付近にあった。会社員だった渋谷さんは両親と3人で、三軒棟続きの木造2階建てに住 […]

遺体安置所で冷たくなった娘を抱いて寝た たった一度も希望を持てなかった25年間

兵庫県芦屋市から六甲山系を越えた神戸市北区鹿の子台。村田延子さん(72)は23年前に越してきた。震災前まで暮らした芦屋市津知町は壊滅的な被害に遭い、自宅は全壊。2階で一緒に寝ていた長女の恵子さん=享年(21)=が、たんすの下敷きになって亡くなった。 「いつか必ず芦屋に帰るんや」って、仮住まいのつもりでした。芦屋は恵子と生きた街。フラメンコのレッスンに通うために一緒に歩いた阪急芦屋川駅までの道、盆踊 […]

阪神大震災25年 「天国でも仲良く」 英語好き長男と豪人留学生の冥福祈る夫妻

本当の兄弟のように仲の良かった2人はあの日、志半ばでともに逝った。 神戸市兵庫区の松浦潔さん(66)は、25年前の阪神大震災で高校1年の長男、誠さん=当時(16)=と、ホームステイ中のオーストラリア人留学生、スコット・ネス・マシューさん=同(24)=を亡くした。 震災後、2人の命の重みを感じながら被災者支援などを精力的に続けてきた。「天国でも2人仲良く笑っていてほしい」。この日、妻の美佐子さん(6 […]

「あの時の…」父救おうとする息子と、羽交い絞めで止めた男性 慰霊祭で25年ぶりに再会

「あの時の…」「元気やったか」。感極まり、互いにそれ以上言葉が継げなかった。 倒壊し火災が迫る家屋で、下敷きになった父を助けようとする長男と、手伝っていたが危険を察知し、現場から連れて避難させた自治会長。神戸市長田区日吉町5のポケットパークでの慰霊祭でこの日、25年ぶりの再会を果たした。 父の林譲弥(じょうや)さん=当時(57)=を亡くしたのは、同区平和台町の会社員、幸弘さん(56)。現場で父の救 […]

【2019年台風19号】 沈みゆく夫の最期 寝室で増水「世話になったな」の言葉残して・・・

台風19号による浸水で7人が亡くなった福島県いわき市。水が自宅に押し寄せて溺死した関根治さん(86)は、妻百合子さん(86)の目の前で泥水に沈んでいった。百合子さんも首の高さまで水につかったといい、「現実とは思えない」と、突然訪れた恐怖と悲しみに言葉を失った。  関根さん夫妻は、決壊した夏井川から約300メートルの距離にある平屋建て住宅で2人暮らしをしていた。12日夜は寝室で布団を並べて寝たが、1 […]

【東日本大震災】「負げねぇぞ気仙沼」夫に誓った 老舗再建「のれん守る」

■京都の学生僧侶と交流 東日本大震災で津波被害に遭った宮城県気仙沼市の鹿折(ししおり)地区で、夫と夫の両親を亡くした菅原文子(ふみこ)さん(68)が家業の老舗酒店を再建し、半年を迎えた。 地酒のラベル「負げねぇぞ気仙沼」や夫に宛てた手紙が縁となり、京都をはじめ全国の人々に支えられてここまできた。 今度は自分が地元を支える番。店舗には住民が集うミニホールを設け、コミュニティーの再生を目指している。 […]

【東日本大震災】不明6年、夫の死亡届提出 75歳妻が決意

岩手県陸前高田市広田町の熊谷幸子(さちこ)さん(75)が、東日本大震災で行方が分からなくなった夫、磨(みがく)さん(当時71歳)の78歳の誕生日となった2016年6月14日、市役所に死亡届を提出した。 「本当にいなくなってしまう」とためらい続けてきたが、6年がすぎ、「供養してあげなくちゃ」と思えるようになったと言う。 届け出た幸子さんの表情は穏やかだった。 2011年3月11日。幸子さんは外出先で […]

【東日本大震災】<震災6年3ヵ月>夫の誕生日 決意の死亡届

東日本大震災で夫が行方不明になったままの女性が2017年6月14日、意を決して死亡届を提出した。 岩手県陸前高田市の熊谷幸子さん(75)。 夫は磨(みがく)さん=当時(71)=。生きていれば、この日が最愛の夫の78回目の誕生日だった。 市役所の窓口で死亡届を提出した幸子さんは「やっぱり出してよかった」とほっとした様子。 磨さんが近くで「ご苦労さま。よく長い間我慢したね」とねぎらってくれた気がした。 […]

【東日本大震災】<あなたに伝えたい>震災前年のお花見懐かしい

佐藤守之助さん=当時(57)= 妻和恵さん(62)、長女の亜妃(あき)さん(35)と仙台市太白区の自宅で3人で暮らしていた。自動車部品を製造する会社の社員だった。 東日本大震災が発生した後、仕事で仙台空港へ向かい、津波に遭って帰らぬ人となった。 ◎車好きでレースにも参加していた夫/佐藤和恵さん(仙台市太白区)守之助さんへ  和恵さん 車好きの趣味が高じて、サーキットレースの運営にスタッフとして携わ […]

【東日本大震災】風の電話に「来ました」 亡き夫約束の椅子

思いを伝えることで悲しみが癒やされるという、岩手県大槌町吉里吉里の「風の電話」。昨年11月にがんで亡くなった会社員、上田雅士さん(当時58歳、横浜市出身)が訪れて「私が死んだ後、電話をかけに来るかもしれない妻のために、腰を下ろせる椅子を寄付したい」と申し出たのは2015年12月だった。 生きていれば59歳の誕生日の13日、妻の恵都子さん(61)が訪れた。1年半ぶりに夫の約束を果たし、受話器を握って […]

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