【阪神淡路大震災】「青い空に絵を描こう」長女の死つづる女性教諭の手紙をもとに朗読劇

阪神大震災で娘を亡くした女性教諭の手紙をもとに、神戸を中心に活動する女優、前田伊都子さん(54)=兵庫県芦屋市=が執筆した朗読劇が18日、芦屋市業平町のルナホールで上演される。

前田さんは「震災から20年を迎え、震災を体験していない人も増えた。

朗読劇を通して震災の記憶を共有することで、あのとき何があって人々がどんな思いでいたのかということを思い起こしてほしい」と話している。

朗読劇を書いたきっかけは、震災から約2カ月後、芦屋市立岩園小1年だった娘の担任の女性教諭が、中学3年の長女を失った思いをつづった手紙を前田さんが読んだことだった。

がれきに埋もれていた長女を引っ張り出して人工呼吸や心臓マッサージをしたことなど、教諭の娘に対する切なる思いがつづられ、前田さんは涙を流しながら何度も読み返した。

「この手紙を演劇にして、震災の記憶として語り継ぎたい」と朗読劇執筆を教諭に持ちかけたところ、快諾を得た。震災1年後から朗読劇の執筆を始め、約1年がかりで書き上げた。平成9年1月の初上演以降、阪神間のホールや学校などで披露し続けている。

朗読劇のタイトルは「青い空に絵を描こう~震災の街で生まれた愛の手紙」。

▽震災で娘を亡くした教師とその保護者

▽小学校の体育館で避難所生活を送る老人と小学生

▽ボランティアの青年と東京にいる恋人-の3組の文通で構成。いすに座り、身ぶりや表情も押さえてセリフを朗読する。

今回は、ボランティアの青年役として尼崎市で震災を経験した俳優、賀集利樹さん(36)も出演。当時中学3年だった賀集さんは自宅で被災した。

「なぜか震災の5分ほど前に目が覚め、つけっ放しだった部屋の明かりを消そうと立ち上がった瞬間、大きな揺れで立てなくなり恐怖を覚えた」とあの日を振り返る。

震災が遠い記憶となってきていることに不安を感じ、朗読劇への出演を決意した賀集さん。「地震の多い日本では、災害を忘れず、常に防災に備えて被害を最小限にすることが大切。この朗読劇で震災の風化を防ぎたい」と話している。

産経WEST

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