【東日本大震災】地域で評判の理容師 「3代目」の志半ばに 7人の子ども育てる

■相馬市磯部

天沼 誠一さん (60) 真也さん(26)  キャウさん(86)

誠一さんと妻みどりさん(52)が営む天沼理容所は「とれにくいパーマがいい」と好評で、いつも常連客でにぎわっていた。先代から受け継ぎ、約60年続く店だった。

震災当日、店は営業中で、1階の店舗には誠一さんとみどりさん、2階には母のキャウさんと長男の真也さんが居た。地震が起き、みどりさんが「津波が来るかもしれない」と話したが、誠一さんは「明日仕事ができるように」と散らかった店内の片付けを始めた。

みどりさんは2階に駆け上がり、キャウさんと真也さんに避難を促したが、店舗が鉄骨鉄筋コンクリート造りであったため、「津波が来ても2階なら大丈夫」と誰も避難しようとしなかった。

しかし津波は3階建ての店舗兼住宅全てをのみ込んだ。4人とも流されたが、3階に避難していたたみどりさんだけががれきにつかまり助かった。3人は自宅から数100メートル離れた場所で、相次いで見つかった。

無職だった真也さん。「店を継ごうかな」と話していたが、それはかなわなくなった。誠一さんは神社仏閣を見に旅行に行くのが好きだった。キャウさんは理容業を手伝う傍ら、7人の子どもを育て上げた。

福島民報

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