読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

死人の詩 -シビトノウタ-

葬儀屋バカ一代の葬式ブログ。誰もが気になる葬儀の話。実際にあったおかしな葬式や失敗談、仏事で役立つ葬儀豆知識など。

後飾り祭壇(中陰壇)には四十九日まで、どんなお供え物をしたら良いの?

喪主・遺族の知っておきたい知識

【スポンサーリンク】

死後から49日間のお供え物の飾り方。

 

火葬された後にご自宅へと帰ってきたご遺骨・お位牌・遺影写真。

 

葬儀屋が用意してくれた専用の「後飾り祭壇」にお飾りして、ようやく一息ですね。

 

でも、今晩からのお供え物はどうしましょう?

 

後飾り祭壇(中陰壇)には四十九日まで、どんなお供え物をしたら良いの?

 

一昔前までは当日埋葬が当たり前でした。

 

地域によっては当日埋葬の場所もあるでしょうが、現在は都市部を中心に四十九日以降に納骨する地域も増えています。

 

そこで気になるのが、故人様に何をお供えしていいのやら?ということ。

 

ご飯は?団子は?水は?好物は?

 

昔は故人様用の野膳なんて物を用意していたような気が。。。

 

何をいつ、どの様に供えたらいいの?

 

そんな疑問を持ったことはありませんか?

 

中陰飾り

 

故人の食べ物

結論から言ってしまえば、亡くなった瞬間から故人はもうこの世の物は一切食べません。

 

まさに死人に口無し!

 

って意味が違いますね・・・

 

では何を食べるのか?

 

霊(四十九日間)
 
食香(じっこう)/香食(こうじき)・・・線香等の良い匂いを食べること。
成仏後
甘露などのあの世の食べ物。

 

霊の間は、ご飯や皆さんの手向ける線香の煙などの香り、四十九日経って仏様になった後(浄土真宗は亡くなってすぐに仏になる)は、甘露(かんろ)など、あの世の食べ物を食べます。

 

食香・香食

 

供え物の定番「野膳(のぜん)」の昔と今

話を元に戻しましょう。

 

本来はもうこの世の食べ物は食べませんので必要ありませんが、それではあんまりなので、昔は野膳と言って、ご飯や味噌汁、お茶、お水、団子などを膳にして、こまめに墓にお供えしていました。

 

野膳は、前述した食香、つまりそのものは食べなくとも、良い香りを届けるという意味でも有効な手段でした。

 

しかし高齢化や墓が遠い等の理由で、現在はあまりしなくなりました。

 

また、カラスや野犬に食い荒らされ、墓が汚くなることを嫌って、お寺側も嫌う傾向にあります。

 

さらに埋葬形式も変化しました。昔は土葬が中心。その後火葬になりましたが、骨は当日に埋葬するのが一般的でした。

 

ところが現在は都心部を中心に、四十九日やあるいはもっと長期間遺骨を自宅などに安置しておく習慣が確立されたことも、野膳を墓に供えないことに繋がりました。

 

墓と野膳

 

実際に何を供えれば良いのか?

さあ、そこで困ったのが、自宅に安置した遺骨に何を供えるかです。

 

野膳を毎日きっちり後飾り祭壇に供えるのがベストでしょう。

 

しかし、昔と違って誰かが必ず家にいる時代は終わりました。

 

葬儀屋に毎日何かを作って供えるように言われ、負担に感じる遺族を多く見かけます。

 

ならばどうすれば?

 

結論から言ってしまえば、何も供える必要はありません。だって食べないんだから。食香は線香やお花の香りで十分!

 

ってそれじゃあ、あんまりだって?

 

でも、「死んだらそこでおしまい」って、皆さんよく仰るじゃないですか笑

 

死者はこの世のものを食べない

 

フォアグラのソテーをお供えしたところで、食べられんせん

 

な〜んて。

 

確かに食べられませんがそれじゃ、あんまりですよね。

 

線香と水

香は故人様の食事ですから、出来れば朝昼晩、出来なければ少なくとも必ず一日一回は手向けたいところ。

 

またグラスに入れた水も一日一回、出来れば朝にお供えしたいところ。

 

ちなみに古いグラスの水は流しではなく、なるべく土に返しましょう。プランター等でもOKです。

 

循環させるという行為が、命の輪廻と重なり、故人様に良い結果をもたらしてくれます。

 

グラスに入れた水

 

購入品・貰い物

特に気張って何かを作る必要はありませんが、例えば何か買ってきた物、あるいはもらってきた物があったら、まずお供えしましょう。

 

故人様は自分では食べられませんが、(良いな〜)って思いながら見ています。

 

お線香と共に真っ先にお供えし、「こんな物が手に入ったよ〜」って報告してあげたら、「そうかそうか、みんなで美味しく食べておくれ」って言ってくれます。

 

報告が終わったら、もう下げてしまって大丈夫です。

 

もちろん機会があればたまには、故人様の好きだった物を供えてやるのも良いですね。

 

故人の好物

 

野膳(ご飯・味噌汁等)

毎日のご飯に関しては、その日作った物、例えばご飯と味噌汁、おかずを少し小皿によそって、お供えするなんて方法もあります。

 

ご飯をあげるならば、以下の点に留意してください。

 

一番ご飯
炊きたての最初のご飯が望ましい。
山かけ・立て箸
いわゆる「山かけ」(ちゃわんにてんこ盛り)にする必要も、お箸を立てる必要もありません。
お供え後
ご飯やおかずはお供え後、お線香を手向けたら、すぐに下げてしまって結構です。飾りっぱなしで、カビが生えて捨てるのは一番ダメ。

 

 

陰膳

 

無理のない範囲で

炊きたてがない、メインがご飯ではない・・・

 

それならそれで結構です。

 

外食した、ほとんど何も食べなかった・・・

 

それなら何もしなくても構いません。その代わりお線香だけは、しっかりあげてくださいね。

 

お供え物の意味

たまに毎日のお供えはきちんとしたいが、「老人の一人暮らしで、仏様にお供えした分まで食べきれない。」とおっしゃる方もいます。

 

そんな時は自分の食べる分をお供えし、お線香を手向けた後、食べてしまうのも有りです。

 

そんな失礼な!?って思うかもしれませんが、前述のとおり故人様はこの世の物は食べません。

 

でも故人様は死後四十九日は大変苦しい旅の途中。生きている人間の応援が必要です。

 

何かを供えるという行為は、「あなたのこと忘れてないよ〜だから頑張ってね!」という気持ちを届けるひとつの手段です。

 

決まった物を決まったとおりに供えるのが目的ではありません。

 

その思いを届けることが目的なのです。

 

故人を想う心

 

だから、ちゃんとその気持ちを持ち続け、毎日お線香は必ず手向ける、あるいは一日一回は天に向かって手を合わせるなど、日々の気持ちが届いていれば形式にこだわる必要はありません。 

 

物をお供えする行為は、あくまでも故人様とのコミュニケーションの一環でしかありません。

 

故人様を思う気持ちがなければ、いくら形通りにやっても何の意味も待たないし、逆に気持ちさえあれば、形式にこだわる必要など全くありません。

 

無理なく出来る範囲でお供えをしましょう。

 

まとめ

 
お線香はできる限り毎日手向ける(理想は朝昼晩)。出来ない時は、どこでも良いので一日一回は故人様を思い手を合わせる。
出来れば水も朝に供える。古い水は土に返す。
貰い物や購入品は一旦祭壇へ。たまには好物などを買って供えてあげるのも良い。
その他のお供え物は、自分の食べる分を一旦お供えするなど、出来る範囲で良い。
色々昔からの決まりを言う人間もいるが、時代と共に忠実に実行することが難しくなっていることを理解し、無理をしない。

 

何度も述べてきましたが、いくら決められた通りにきちんとやったところで、形にこだわるだけで、気持ちが伴っていなけれは何の意味もなしません。

 

逆に気持ちがあれば、少々やり方が違かろうが、大した問題ではありません。

 

要は行為そのものではなく、あくまでも「故人への応援」と「故人を忘れていない」という気持ちを届けるためのものであり、もっと大きく言えば「仏様(故人)を大切にしなさい」という、仏教の大きな教えに当たるわけなのですね。

 

 

合わせて読みたい!いや、読んでいただきたい!

いやいや、読んでくださいm(_ _)m!

sougi-soushiki.beauty-box.tokyo

sougi-soushiki.beauty-box.tokyo