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葬儀屋バカ一代

葬儀屋のブログ。誰もが気になる葬儀の話。実際にあったおかしな葬式や失敗談、仏事で役立つ葬儀豆知識など。

追善供養って何?回向抜きには語れない、回向と法要の不思議な関係

法事 喪主・遺族の知っておきたい知識

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よく聞く追善供養とは何のこと?一体どんな意味があるの?
追善供養を語る上で、「回向」抜きにしてその存在は語れません。
仏教の持つ素晴らしい考え方、回向と共に説明していきましょう。
 

追善供養って何?回向抜きには語れない、回向と追善供養の不思議な関係

 

回向とは

仏教特有の考え方に回向というものがあります。
 
僧侶が葬儀や法事の場で「謹んでご回向申し上げます」というのを聞いたことはありませんか?
 
回向とは世界的に見ても非常に珍しい考え方で、多種多様な宗教の中でも稀有な存在です。
 
回向とは文字通り「回し向ける」こと。
 
ではなにを回し向けるのか?
 
功徳(くどく)、つまり善い行い(善行)です。
 
善行は世界を巡る、これが仏教の考え方です。
 
もっと具体的にいうと、あなたのした善行は功徳となり、故人や他のみんなの元に回し向けられ、やがてはあなたの元に帰ってくる。
 
そしたら今よりもっとみんな ハッピーだよね!
 
これが回向です。
 
僧侶の言う回向とは、読経をはじめとする善行のことで、故人に、そして参列者にその善い行いを回し向けますよという意味です。
 

追善供養

ここまでくれば少しずつ察しがついてくるかも知れませんね。

 

追善供養とは、追って行う善い行い(の中の特に供養)という意味です。

 

供養とは故人に心からの香や華、燈明、食べ物などの供養物を手向けること。

 

死後皆様が故人に対して行うこうした様々な善い供養が、故人様に回しめぐらされ、やがてはあなたの元に戻ってくるのです。

 

追善供養・お墓参り

(供養物)

 

実質的な追善供養(年忌法要)

でも、具体的には何をするの?ということになりますね。

 

ここからは少し事務的な話になりますが、具体的には四十九日や一周忌、三回忌などの年忌法要を指して、追善供養ということが多いかも知れません。

 

追善供養 = 一周忌などの節目の法事と覚えておけば、間違いありません。

 

しかしながら、先程も申し上げたとおり、追善供養とは故人を想って行う善い行い、心ばかりの供養のことです。

 

何気ない日に故人の好物を手にお墓参りをする、亡くなったおばあちゃんのことを思って仏壇に庭の花を手向ける、大好きだった父のためにと線香やろうそくに火を灯してそっと手をあわせる、これらも立派な追善供養です。

 

難しい言葉にとらわれず、自らの思いで手を合わせ、故人に届けと善い行いをする、供養物などなくとも、この気持ちがあればたちまちにそれは追善供養となるのです。

 

回向

  

回向文(えこうもん)

ちなみにこの回向という考え方をお経にしたのが、文字通り回向文です。
 
回向文とは・・・
日常の勤行や法要の終りなどに、その読誦した経典の功徳を自他あるいは死者などに振向けることを表明する偈文。
 
原文
願以此功徳 [がんにしくどく] 普及於一切 [ふぎゅうおいっさい] 我等与衆生 [がとうよしゅじょう] 皆共成仏道 [かいぐじょうぶつどう]
 
読み下し文
願わくは此の功徳を以[もっ]て、 普[あまね]く一切に及ぼし、 我等[われら]と衆生[しゅじょう]と、 皆共に仏道を成[じょう]ぜん(ことを)。
 
現代語訳
願わくは私の行った善い行いの果報が、 この世のありとあらゆる存在すべてに行きわたり、 自分を含めたすべての人々と生きとし生けるものとが、 皆と共にあらゆるものに対しての慈しみの心を持ちつつ自らが勤め励む道を日々たえまなく進んでいきますように。
 
葬儀の最後に僧侶が原文・読み下し文の順に唱えることも多いお経です。葬儀の際は是非注意して聞いてみてください。
 

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まとめ

仏教は善行をすれば、その功徳はたちまちに大勢の人の間を駆け巡り、やがては自分の元へと帰ってくる。

 

だから折に触れて善行をしなさいよ。故人を偲び、節目に心ばかりの供物を手向ける追善供養もそのひとつですよ、ということです。

 

そして、それをあくまでもただの儀式としてやるのではあまり意味がありません。

 

大切なのはきちんとした意味を知り、気持ちをもってそれに臨むことです。

 

仏教が形骸化し、残念ながらこうした意味を語る僧侶も少なくなってしまいました。

 

しかし少なくともこのブログを訪れてくれた方々は、その意味をしっかりと理解し、心をもって仏と向き合う気持ちを学んでいただければ、これほど嬉しいことはありません。

 

 

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