イスラム教徒に改宗・改名した元プロボクシング・伝説の世界チャンピオン。
モハメド・アリ(74)が亡くなった。20世紀を代表する偉大な人物だった。
改名前の本名はカシアス・マーセラス・クレイ・ジュニア。「チョウのように舞い、ハチのように刺す」の名台詞でお馴染み、言わずと知れた元プロボクシング世界王者のスーパースターだ。モハメド・アリという名前
次に「アリ」とは、ムハンマド死後イスラムを束ねた4代目正統カリフ(最高権威者)にしてシーア派の初代イマーム(最高指導者)、アリー(本名はアリー・イブン・アビー・ターリブ)を短くした名前で、以後イスラム世界では絶大な人気を誇る典型的な男性の名前だ。イスラム教における名前の意義
神の言葉を借りてはいるが、古今東西、洋の東西を問わず昔から繰り返されてきた「親心」というやつだ。イスラムではこうしたことが神からの啓示として義務付けられているため、なかなか素晴らしい名前が並ぶ。「モハメド・アリ」名前の意味
アリーとは「高貴・崇高なる人」という意味だ。モハメド・アリとは「賞賛に値する男、崇高なる人」という意味になる。最強のボクサーとして、また信仰の自由、戦争反対、黒人の地位向上など・・・有色人種の栄誉と独立を求めて「白人の国・アメリカ」と戦い続けた彼にぴったりの名だ。モハメド・アリ・・・20世紀のアメリカを代表する偉大なチャンピオンの名前の意味を知ることで、少しだけ偉大な元チャンピオンとの距離が縮まる様に感じてもらえれば幸いだ。最後に
アリがベトナム戦争への徴兵を拒否した際に発した言葉だ。「いかなる理由があろうとも、殺人に加担することはできない。アラーの教えに背くわけにはいかない」「オレが心から恐れるのは神の法だけだ。人が作った法はどうでもいいと言うつもりはないが、オレは神の法に従う。何の罪も恨みもないべトコンに、銃を向ける理由はオレにはない」
どこの国の宗教に本気で戦争を良しとする宗教があるというのだ。そんなものは有りはしない。彼が引退後も健康で、もっともっと精力的に活動できていたら、今の対立はもう少しマシなものになっていたかもしれない。そう思えて、残念でならない。モハメド・アリに心よりの哀悼の意を示して。。。
この記事はメインブログ【サハラの風】で書いた内容を転記しています。
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