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葬儀屋バカ一代

葬儀屋のブログ。誰もが気になる葬儀の話。実際にあったおかしな葬式や失敗談、仏事で役立つ葬儀豆知識など。

司会失格!

とんでもない司会者の話

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とんでもない司会者の話。

 

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葬儀の進行を務める司会は、プロの司会者にお願いする葬儀社が多いんです。

もちろん葬儀屋にもよりますが。

 

その為葬儀業界には、葬儀の司会者を専門に派遣する派遣会社や、フリーの司会者が多く存在します。

中にはどんな式でも、その葬儀の担当が司会を行う葬儀社もあります。

大手の葬儀会社では、司会専用のスタッフを雇っていることろもあります。

 

 

僕の勤める葬儀社では・・・

会葬者が50人くらいまでの葬儀は僕が司会。

それを超える葬儀ではプロの司会者を頼みます。

 手が回らなくなってしまうので。

 

本日は、繋がりのある葬儀屋さんの手伝いで、都内のとある斎場に出向きました。

本日の葬儀の司会進行役は、その葬儀社が手配したプロの司会者。

他の葬儀社でもちょいちょい問題を起こすと、出入り業者から聞いている人物らしく、出来れば避けたかったとのこと。

しかし、葬儀の司会者は穴場な職業の為、絶対的な人数が少ない。

(余談ですが、古本マンも手が空いている時は、プロの司会として他の葬儀社に呼ばれて行く事もあります。)

繁忙期ともなれば、売れっ子は元より、若干難有りの司会だって頭を下げて来てもらわねばならない程の売り手市場。

いつも頼んでいるフリーの売れっ子司会達や、精鋭揃いの派遣会社にことごとく断られ、司会の横の繋がりを駆使。

ようやく捕まえた司会だから、致し方無し。

背に腹は代えられないってやつですね。

 

社長曰く「後は事故が起こらぬことを祈るのみ。」

 

って完全に甘かったね・・・

 

前説(葬儀の流れや注意事項の説明)から、 噛みまくり、噛み倒しですよ・・・

噛みすぎで何を言ってるのか、半分くらいしか伝わっていないんじゃない?

って状況なのに、何故か本人

「したり顔」!!!

 

先が思いやられる・・・

 

東京生まれ、東京育ちなのに何故か所々訛りながら、 故人様の生い立ちや人柄、心温まるエピソードなどを 一通り紹介。

故人の生まれを「大正12年」じゃなくて、間違って「昭和12年」って紹介してたところとか、故人にはひ孫いないのに

「お子様・お孫様・ひ孫様に囲まれ・・・」って

なんか余計なものが増えちゃった辺りとか、

 

もうどうでも良いけど・・・

 

いよいよ開式へ。

 

 

開式前の常套句(決まり文句)から。

「これよりご導師をお迎えいたしまして、ご開式でございます。皆様合唱をお願い致します。

ご導師ご退場でございます。」

 

ざわつく会場。

若干よろめきそうになる坊さん。

まぁそりゃあそうでしょうね。

会場入りした瞬間、帰らされそうになってるんですから・・・

 

喪主もびっくり! !!

折角何十万もお布施払って呼んだのに・・・ってね泣

 

司会も慌てて

「ご入場でございます!」

って言い直してましたけど、もう遅いね笑

 

気を取り直して坊さんの紹介。

司会「本日お勤めを賜りますご導師は、ご当家菩提寺でございます、

○○宗△△寺ご住職・・・かな?・・・・」

 

「かな?」ってなんやねーん!???

不思議そうな目でこっちを見るなー!!!

 

あんた・・・プロの司会やろ???

頼むでホンマ・・・

たぶんのっけからとちっちゃったもんだから、

一瞬テンパっちゃたんだろうね・・・

 

まぁそんなこんなで式は無事?終了。

坊さん退席後、〆の挨拶へ。

イロイロあったけど、終わりよけば全て良し。

ビシッと頼むで!

 

司会「これにて故□□様、通夜の儀を閉式とさせていただきます。 大変にお疲れ様でございました。

ここで明日の告別式のご案内をさせていただきます。 明日の告別式は当斎場におきまして、

午前零時よりの 開式でございます。

皆様方におかれましては、是非明日もご会葬賜りたく、 心よりお願い申しあげます。」

 

間違いなく

誰も来ないだろうね!

あんたは勝手に午前零時に来てちょうーだい。

 

でも明日の告別式の開始時間は

正午(12時)ですから、 12時間外で待っててね。

 

ご喪家がとても良い方で、大した問題にはならなかったのが、せめてもの救いでしたが、ホントにこれが自分の担当する葬儀だったらと思うと、背筋が凍りつく思いでした・・・

 

葬儀終了後にそこの葬儀屋の社長が僕にひと言。

社長「ところで、明日の司会なんだけど・・・ 古本マン君やってくれない???

明日もこんな感じだったら、俺あの司会者の首絞めちゃいそう・・・」

 

僕「全力でお断りさせていただきます!」

 

気持ちはわかりますけどね笑

でもこれで、明日万が一僕がとちったら、ダメージ半端 無いですからね~

絶対に嫌です!

葬儀は非常に厳粛な場ですから、しくじると結構大変なんです。

 

まぁ何にせよ、自分の会社で請け負った葬儀じゃなくて良かったとしみじみ。

何れにせよどんなことがあろうとも、絶対にあの司会は 頼むまい!

そう心に誓う古本マンなのでありました。

とりあえず「プロ」じゃなくて、相撲の番付で言うところ「十両」くらいからやり直してくんないかね~

って思ったとんでもない司会の話。