死人の詩 -シビトノウタ-

葬儀屋バカ一代の葬式ブログ。誰もが気になる葬儀の話。実際にあったおかしな葬式や失敗談、仏事で役立つ葬儀豆知識など。

【葬儀屋最大の失敗談】お尻にはくれぐれもご注意を!

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今だから笑える、ある意味私の葬儀屋史上、最も焦った失敗談のひとつ。

 

【葬儀屋最大の失敗談】お尻にはくれぐれもご注意を!

 

いつもの様に慌ただしく通夜の準備をしていると、本日のお式の喪主様ご到着。挨拶を済ませ、斎場周りの確認からしていただくことに。

 

出入りの花屋さんと一緒に、生花の名札チェックや、フルーツの詰まった盛籠の大まかな配置を確認。

 

通常は担当の私が全体のバランスを見ながら指示を出し、それを聞きながら他のスタッフが移動するのですが、生憎他のスタッフが見当たらない。

 

仕方が無いので、自分で移動させることにしたが、これが結構重い。

 

フンッ!

 

気合を入れて盛籠を持ち上げた次の瞬間・・・

 

バリッ!!!

 

 

嫌な音が!

 

恐る恐るスーツのお尻に手を当ててみると・・・

 

NOー!!!

 

ズボンの後ろ部分に、見事な20センチ程の亀裂が。

 

雲の割れ目

 

(ケ・・・ケツが割れた・・・いや!ケツは元々割れてるか・・・)

 

一瞬頭が真っ白に。

 

それにしても、モーゼもビックリなくらいの、見事な裂けっぷり。

 

しかもこういう時に限って、赤主体のボクサーパンツ。


恐る恐る後ろを振り返ると、喪主様は丁度やって来た、会葬者のお爺ちゃんに挨拶中。

 

ナイス!お爺ちゃん!どこの誰だか知らんけど!

 

グッジョブ!後でアイスおごっちゃる!

 

とにかくソーイングセット的なやつを探さねば。

 

取り敢えずソッコーで盛籠を移動させ、スーツの割れ目を、おケツの割れ目で挟みつつ、その場を退散。

 

途中置いてあった、資料入りのファイルを後ろ手で持って、お尻を隠しながら、一目散にスタッフ控え室へ。

 

ソーイングセット

 

通夜前の斎場内は戦場だ。下請け業者のスタッフが内容を確認すべく、一気に担当者に襲いかかってくる。


花屋のスタッフ

「色即是空さん。こちらのご親族様が生花を出されたいとのことで。」

 

(えーい!うるさーい!こっちはそれどころじゃないんじゃー!)

 

「ちょっと喪主様から、大至急頼まれていることがありますので、後程お伺いします!」


斎場案内係り

「色即是空さん、受付の方がいらっしゃいましたのでご説明を。」

 

(やかましー!だからそれどころじゃないんじゃー!)

 

「すぐにご説明に参りますので、お控え室にてお待ちください。」


司会

「色即是空さん。今日のお寺さんは何宗ですか?」

 

ヒンドゥー教!!!)

 

ヒンドゥー教の神々

 

臨済宗建仁寺派!」


料理屋さん

「色即是空さん、今日ご親族様は何名くらいですか?」

 

横浜市の人口くらい!!!)

 

「すぐに確認します!」

 

降りかかる火の粉?を全力で払いのけつつ、スタッフ控え室の隣の道具部屋へ。

 

さっそくスーツの上着を着て、鏡でチェック。

 

試しに深々とお辞儀をしてみると・・・

 

「こんにちわー!」

 

赤いパンツが勢いよくご挨拶。

 

ズボンの裂け目からパンツがごあいさつ

 

(マズイ!これから嫌ってほど頭を下げなきゃいけないってのに、これじゃあお辞儀も満足に出来やしねぇ・・・)

 

もしかしてと思ったが、やっぱりソーイングセットなんて、気の利いたものを持っているはずはなかった・・・

 

式中もお寺さんのサポート等でしゃがむことも多い。そいつを考えると、軽いめまいが・・・

 

厳粛な式だけにぶち壊すなどもっての他。

 

仕方がない。禁断の手を使うか・・・

 

道具箱を開け、供物のフルーツを盛り付けるときに使う、細い楊枝を取り出す。

 

楊枝って・・・

 

冷静に考えればおかしな話だが、究極にテンパってる時は、なかなか良いアイデアに思えるから不思議だ。

 

取り敢えずモノは試しってんで、スーツの裂け目部分の布を内側に折込み、楊枝をブッ刺して留めることに。

 

これが思ったより上手い具合に留まるではないか!!!

 

ナイス!楊枝!グッジョブ!

 

後でアイスおごっちゃる!

 

兎に角2時間足らず耐えてくれればそれで良し。

 

念の為深々とお辞儀。

 

ギャアー!!!

 

悶絶

 

あまり良く考えずに楊枝をブッ刺したもんだから、楊枝の先がケツの穴にブッ刺さっちまったよ!

 

危ない危ない・・・危うく「ボラギノール」買いに行かなきゃならんとこだった・・・

 

スーツの裂け目は楊枝で塞ぎ、ケツの割れ目はボラギノールで塞ぐなんて、洒落にもならん・・・


その後ホチキスで留めてみたりもしたが、いかんせんパワー不足・・・

 

そりゃあ、相手は紙じゃなくて、布なんだし、ちぃと荷が重い。

 

そうこうしているうちに、隣のスタッフ控え室に人が。

 

息を殺して出て行くのを待っていると、聞き慣れた声が。

 

スタッフA「色即是空さん見なかった?」

 

スタッフB「俺も探してたんすよ。どこにも居ないんすよね。」

 

スタッフA「トイレかな?」

 

スタッフB「そうっすね~。長いから多分ウ○コですよね~」

 

何とでも言え。何とでも言うが良いさ。

 

置かれた状況が厳しくとも、男には黙って耐えねばならぬ時がある!

 

桃

 

色即是空 改め、ウ○コ是空。

 

ここは甘んじて受け入れようではないか!


スタッフが出て行った後、これ以上は時間を掛けられないので、ご遺族が腰に付ける喪章(リボン)の安全ピンを何本か引っこ抜いて、数箇所仮留めすることに。


その後すぐに現場に戻り、猛スピードで周りのスタッフに支持。

 

スタッフA

「色即是空さん、何処行ってたんすか?探しましたよ。」

 

「ごめん。ごめん。ちょっとケツの方にトラブル発生で。」

 

スタッフA

「ああ。やっぱり。」

 

どう解釈しようとおぬしの勝手だが、俺はウソは言っとらん。


何だかんだで無事準備は終了。

 

一息ついているところに司会の女性がやってきて一言。

 

司会

「さっきご遺族に喪章(リボン)を付けて頂こうと思ったら、安全ピンが付いてない喪章がいつくかあったんですよ。もう、嫌になっちゃいましたよ~。」

 

「マジっすか!?そいつはけしからん。後で納品業者にキツく言っとかないと、イカんですな~」

 

司会

「お願いしますよ~。ああいうのが一番困るんですから。」

 

すまん。(納品業者)おっちゃん・・・

 

男には黙って耐えねばならん時がある・・・

 

悪いが甘んじて受け入れてくれ。

 

ってことで許してちょ。m(_ _)m

 

今までの葬儀で一番力の入った葬儀でした。

 

勿論ケツに!ですが・・・

 

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※桃です。


それにしても『備えあれば憂いなし』

 

今度からはソーイングセットを持ち歩こうっと。

 

なんて思ったとんでもない葬儀屋(俺)の話。

 

 

合わせて読みたい!いや、読んでいただきたい!

いやいや、読んでくださいm(_ _)m!

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